北朝鮮は、神経性、血液性、窒息性、及び水泡性作用剤の生産能力を有する。彼らは、少なくとも8ヶ所のこれらの作用剤を生産できる工業施設を有する。生産能力は不明確であるが、大量の作用剤が使用できるものと信じられている。

　化学兵器は、北朝鮮の火力支援システムの事実上全てにより投射される。これは、ほとんどの砲兵、多連装ロケット発射機（チャホ級哨戒艇搭載型を含む。）、迫撃砲、フロッグ、スカッドミサイル、及びいくつかの航空爆弾により運搬される。

　北朝鮮は、化学的に汚染された環境において作戦を行うことを計画している。化学防護部隊は、連隊級までの戦闘部隊に固有である。例えば、軍団は専門の化学防護大隊を有し、連隊は配下に化学防護小隊を有する。これらの化学防護部隊は、探知と汚染除去の両システムを有する。彼らの任務は、偵察及び防護装備の使用訓練を含む。軍人及び民間人に対する化学訓練及び演習は、年を追うごとに増加している。

　北朝鮮の化学兵器は、通常の軍事力を増大させる。奇襲攻撃において、北朝鮮軍は、防御部隊の士気を崩壊させ、その有効性を減少させ、施設及び装備を物理的に破壊することなく、動員センター、備蓄地域、及び軍事基地の使用を拒否するために化学兵器を使用するものと予想される。非持続性化学作用剤は、CFCの防御線の突破又はCFCの逆襲の遅延のために使用される。持続性化学作用剤は、指揮・統制要素、主要LOC、兵站補給処、空軍基地、及び港湾を含む後方地域の固定目標に対して使用される。

最終更新日：2003/05/21